ヒロシコ

 されど低糖質な日日

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』結末まで完全ネタバレ感想~まだまだ猿の惑星にはならないかもよ

『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』を見た。「創世記」「新世紀」と続く『猿の惑星』プリクエル(前日譚)三部作の第三弾。面白いよねえこのシリーズ。すごく楽しかった。返す返すも本作が最後だなんて寂しい限りです。「そして(地球は)猿の惑星と…

小説『君の膵臓をたべたい』(住野よる)結末まで完全ネタバレ感想

住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』(kindle版)を読んだ。最初に言い訳みたいな話を書きます。実はこれスマホのkindleアプリから1-Clickで買ったらしいのだ。らしいというのは僕にはそもそもこの本を買うつもりも買った記憶もまるでなかったから。なのに…

『ドリーム』ネタバレ感想~時代の扉を叩き壊した3つのハンマー

『ドリーム』を見た。時代はまだ米ソ冷戦期の1960年代。宇宙開発においても互いにしのぎを削る両国。人工衛星の打ち上げ成功で一歩リードしたソ連に対しアメリカのNASAでは有人宇宙計画(マーキュリー計画)へのプレッシャーがますます高まっていた。その宇…

『ダンケルク』(クリストファー・ノーラン監督)感想~イギリス版「二百三高地」みたいな話

『ダンケルク』(IMAX版)を見た。第二次世界大戦のさなか。迫り来るヒトラーのドイツ軍によってフランス北部の小さな港町ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士たち。陸地の三方を包囲され残された脱出経路は船でドーバー海峡を渡りイギリス本…

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』ネタバレ感想~ベストセラー小説の映画化

今年のノーベル文学賞(10月5日発表)は長崎県出身の日系イギリス人作家カズオ・イシグロさんに決まった。まったく予期してなかっただけに驚きとともに率直に言ってうれしい。イシグロさんの代表作とされる『日の名残り』も『わたしを離さないで』も僕の大好…

『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻)を読んだ感想~キミは大丈夫だよ、十分大人だもん

燃え殻さんの『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読む。秋の夜長でなくてもあっという間に読める。面白かった。主人公は専門学校を出てエクレア工場のアルバイトからテレビ業界の裏方へと転身した43歳のボクだ。ある日地下鉄の車内で昔つきあっていた…