ヒロシコ

 されど低糖質な日日

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『インターステラー』感想~難解な映画ではあるがSFの世界でこの先もずーっと語り継がれるような傑作がついに登場した

『インターステラー』見に行ったらー。というくらいテンション上がりまくり。これどういう話かというと、いろいろあって人類が滅亡の縁に立たされていて、新たに移住可能な惑星を探し求めてマシュー・マコノヒーさんとアン・ハサウェイさんが宇宙の旅に出る…

水村美苗『 母の遺産 新聞小説』を読んだ感想~『金色夜叉』とか『家政婦は見た』とか

水村美苗さんの『母の遺産 新聞小説』を読みおわる。新聞小説というサブタイトルには二重の意味があって、ひとつはこの小説自体が実際新聞に連載された小説であるということ。もうひとつは、尾崎紅葉の『金色夜叉』という明治時代の代表的な新聞小説の影が通…

映画『天才スピヴェット』感想

『天才スピヴェット』を見に行く。どうでもいい情報だけど宮沢りえさんの『紙の月』でも見ようかと出かけて時間が合わず、急きょこっちに変更した。よって僕的にはまったくのノーマーク。だからってのもあるかもしれないが、めちゃめちゃ楽しかったです。す…

ポール・オースター『闇の中の男』感想

ポール・オースターさんの『闇の中の男』読みおわる。妻を亡くした書評家の老人が、眠れぬ夜を過ごすために頭のなかに創りだした架空の物語と、夫をイラク戦争で亡くしての失意のどん底にある孫娘と日がな一日映画を見ながら暮らすいっけん穏やかな日常生活…

映画『誰よりも狙われた男』感想~ありがとうフィリップ・シーモア・ホフマン

『誰よりも狙われた男』を見に行く。フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作。それだけでも見る価値あり。というか絶対見たいと思わせる1本。冷戦後の、さらには9.11後のスパイ活動というのは、もはやこういうふうに敵味方の区分けさえも曖昧なほど複雑…

美術展『夢見るフランス絵画~印象派からエコール・ド・パリへ』感想

渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアムで『夢見るフランス絵画~印象派からエコール・ド・パリへ』を見る。フランス絵画といえばいちどは目にし耳にしたことがある巨匠16人の名画71点が集められた展覧会だという。しかもそのすべてが日本の個人コレクションだとい…

映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』感想

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』を見に行く。いや、よかったですよ。映画見ていてなんとなく話の行く先が読めてきたとき、「な~んだ、ツマラナイな」となる映画と、「こういうふうになるといいなあ」と思いながらも裏切られていい結果になる映画と、…

東京国立博物館『日本国宝展』感想

東京国立博物館へ『日本国宝展』を見に行く。50分待ちのアナウンスだったが実際には20分程度でなかへ入れてもらえる。館内も混雑はしているが、入場規制のおかげで、立錐の余地もないというほどではなかった。どの展示もすぐ近くまで寄って見ることができた…