ヒロシコ

 されど低糖質な日日

「糖質はがんのエサ」とトシ・ヨロイヅカは言った

 糖尿病の通院日でした

2ヶ月ぶりに糖尿病での通院。月末には眼科の通院日がくる。予約していた診察時間よりだいぶ早めに病院へ入り、あらかじめ採尿と採血とを済ませる。その検査結果と診察時間を待つ。この無為な時間は、4年間通い続けてもいっこうに慣れず落ち着かない。適当にスマホをいじりながら待つこと1時間30分。

血圧も正常、体重の増減もなし。「激しい運動をしましたか?」と先生からちょっと心配して訊かれたので、運動ではないけれど全身が筋肉痛で歩くのも辛いと答える。それを聞いて先生は安心した顔になり、CPKという筋肉のなかに存在する酵素の値が高いというようなことを言われた。筋肉が壊れた状態ですねえと。

それはまあ原因がわかっていることなのでともかく、肝心の血糖値は101、HbA1c(ヘモグロビン・エイ・ワン・シー)というだいたい2ヶ月間の血糖値の平均を数値化したようなものが5.6で、どちらも極めて良好。4年前はじめてこの病院へ駆け込んだときのHbA1cの値が10.7だったことを考えればいまは軌跡のようだ。ホッとする。

 

そして僕の誕生日でもありました

 あれこれ寄り道して帰宅したら、カミさんが早めに夜ごはんの支度をしてくれていた。朝顔を合わせたときまでは、僕の誕生日のことなどお互い気づかないふりをしていたが、忘れてなかったんだなあと苦笑い。といっても、テーブルに特別豪華なご馳走が並んだわけではないよ。いつもの糖質制限食。

メインは煮豚。糖質制限的に肉はどれもOK。僕も安い豚バラ肉のブロックが手に入ったときはたまに作る。面倒くさいので紐で縛ったりせず、フォークでブスブス穴をあけ、そこにニンニク生姜塩コショーをスリスリとすりこんでいく。

全体の表面をこんがり焼き、鍋に移して水と醤油と酒と砂糖でヒタヒタに浸す。ネギを1本丸ごと入れ、強火、中火で適当な時間ゴトゴト煮て、火を止めてから食べる直前までときどき転がしながら冷まし味をしみ込ませる。

僕もカミさんも調味料の分量や煮込む時間に決まったレシピがなく、いつもほんと適当。途中味をみたり、串を突き刺して煮込み具合を確認しながら、だいたい全行程を1時間30分くらいで仕上げるかなあ。もっと長い方がおいしいとは思うけどね。

ただ、うちは料理用の酒には月桂冠の糖質ゼロのお酒を使い、砂糖の代わりに液体ラカントかパルスイートを使う。そこだけはやっぱり糖質制限だからね。ゆずれない。そのての甘味料について、健康によくないんじゃないかという意見があるのは承知ですが、僕の場合は糖尿病で砂糖をたくさん摂取できない以上、他に選択肢はないから。

 

料理ブログじゃないんだけどね(笑) 

完成した煮豚は、ていねいに薄くスライスせず、というかそういうのだいたい失敗するし、いっそブツブツと適当にカットする。これを大皿に山盛りすると、見た目はけっこう迫力あるけど、バラ肉なので中身は柔らかくてジューシーですよ。

もう1品は、チキンとトマトのアヒージョ風。こっちはニンニクをオリーブオイルで炒め、そこにナスやタマネギや鶏肉を投入、あとから蕪とピーマンとしめじを加え、トマトのホール缶をどばっと開ける。水と塩とブラックペッパー等で適当に味を整えるだけ。超簡単。

ベビーリーフとリーフレタスとプチトマトのサラダ。塩コショウーとオリーブオイルをを絡ませる。それに誕生日なので、僕の好物の刺身がちょこっとだけつきました。もちろん、ごはんもパンも僕は食べません。写真撮り忘れて、食べ終わっちゃった後に気づいた。証拠がないから全部嘘かもしれませんが。

 

糖質制限チーズケーキの世界一はこれだ!

食後の誕生日ケーキは、今回はエコール・クリオロの糖質制限でも食べられるスリム・チーズケーキでした。こっちは慌てて写真撮った。僕とカミさんの分だけで、子どもたちのはふつうの糖質制限じゃないケーキ。

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これねー、マジ美味いよ。僕はここのショコラ・ダイエットケーキ(糖質4.3g)という、ほんのりブッラク・ベリーの香りがするのも好きだったけど、というかこの店の糖質制限ケーキはいつもウマい。

で、糖質制限スリム・チーズケーキは上の写真のカットで糖質5gだから、糖尿病の僕でももちろん食べられる。カミさんが小竹向原にある本店で買ってくれたもの(中目黒にも店舗がある)。店内でだけ、本来は1本のものを1/3カットして、上に生クリームのデコレーションをつけて販売している。食べてみたらきっと驚くと思うよ。糖質制限でこんな美味しいチーズケーキが作れるのかって。おそらく世界一。もっとも世界中の糖質制限チーズケーキを食べ比べたわけじゃないけど。僕は自分でもチーズケーキ焼くから、やっぱりプロ(しかも一流パティシエ)には到底かなわないなあと素直に思う。


そしてスリム・チーズケーキの監修をしたのは北里研究所病院の糖尿病センター長の山田悟先生だから、実際のケーキに含まれる糖質成分や血糖値の上昇などのデータについても安心できるのだ。 

糖質制限食のススメ

糖質制限食のススメ

 

そもそも糖質制限のケーキって難しいんだよね。材料的に。高値につくし。まあそれでも、最近はちらほら低糖質のケーキを作って販売してくれる店が増えてきたので、糖尿病患者としてはうれしい限りです。うちのカミさんのようにダイエット中の人にもいいかも。

シャトレーゼの「やさしい糖質生活ショートケーキ」や「ムースケーキショコラ&フランボワーズ」とか、都内限定の話になってアレだけど、板橋区常盤台にあるノブティックのロールケーキやガトーショコラ(ここいまはもっと糖質制限ケーキが豊富な種類あるみたい)とか、世田谷区尾山台にあるオーボンヴュータンの苺タルトケーキとか。

他にもいくつかの店で糖質制限ケーキを食べたけれど、僕は(「僕は」ですよ)エコール・クリオロの糖質制限ケーキがいちばん美味いと思うな。

 

糖質はがんのエサ?

www.oricon.co.jp

上のリンク先がいつまであるかわからないが、パティシエの鎧塚さんが、急激な糖質制限には警鐘を鳴らしつつも、「糖質はがんのエサ」だとまで明言してますね。実際、氏は低糖質なスイーツなどを手がけはじめているそうです。重く受け止めなければならない言葉だと思います。

だけど、甘いケーキはやっぱりやめられない。ならば、食べる量を制限するか、おいしい糖質制限ケーキを探すか。あなたならどっちにしますか?