ヒロシコ

 されど低糖質な日日

ジャパネットたかたで買った新しいルームエアコンがやって来た

買ってから10年以上経つエアコンの調子がすこぶる悪かった。ふだん電気関係のことでなにかと面倒を見てもらっている町の電気屋さんに来てもらった。さすがにもう古すぎて室外機がほぼ使いものになりませんねと最後通告を受けた。数週間前のまだ7月になったばかりのころのことだ。

洩れてしまっているガスを補充すればもしかしたらしばらく動くかもしれないが、それもいつまで持つかまたすぐダメになるか、とにかくはっきりしたことがいえない状態だという。経年劣化というやつ。できれば買い替えをお勧めしますと。まあそういわれるだろうなあとは覚悟していたが実際そのとおりいわれると釈然としない気持ちになるのはなぜだろう。

とりあえずガス補充の見積もりをもらって検討してみることにした。検討といいながらの様子見、つまり時間稼ぎ。いったいなんのための時間稼ぎなんだか。しばらく酷使しなければまた前みたいに動くようになるんじゃないのかなあという淡い期待を抱きつつ。けどやっぱりしょせん淡い期待は淡い期待でしかない。夏はしょせん夏でしかないようにね。

買い替える決意を固めそのつもりで見ていたジャパネットたかたのカタログからダイキンの、まあそこそこの機能のそこそこの値段のルームエアコンをそこそこの電話で注文した。電話注文のさい現在の設置環境や古いエアコンの下取りなどについてもこと細かく尋ねられる。いささかうんざりするところがなかったといえばウソになる。けどそれによって追加工賃や付帯設備費が変更になることもあるそうなので。電話注文だけに当日トラブルがないようにという配慮なのだろうと理解する。にしてもエアコン1台の注文にしては長時間かかった。いな、エアコン1台はとても大きな買い物なのだ。

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さて肝心の取りつけ工事日だが、最速で(最短で?)28日金曜日になりますといわれる。否も応もない。えーっそんな先なの? とまだそのときは遥か未来をぼんやりと憧憬する少年のような純粋な気分でいたのだが、それ以来連日のようにつづく猛暑日。さすがに辟易としながら工事日をいまかいまかとイライラと待ちわびるただのわがままなオヤジになっていた。

いよいよ3日後に迫った一昨日と昨日は、たまさか気温30℃を下回るという猛暑日からの奇跡的な解放。あれ? このままならエアコンなくても暮らしていけるんじゃね? とあらぬことを考えたりもしましたが。本日無事エアコン設置工事の人がやってきて所要時間1時間足らずであっというまに新しいエアコンが設置される。パチパチパチパチ。

新しいだけあってまずきれい(当たり前!)。新しいだけあってよく冷える(だから当たり前!)。新しいだけあって音が静か(通奏低音みたいな音だけが聴こえる。意味よくわかってませんが)。新しいだけあって匂いが家電量販店のエアコン売り場にいるみたいな匂いがする(これもなんだかよくわからないかもしれませんが)。新しいだけあって電気代が安い(かどうかは実際1ヶ月くらい使ってみなければわからない)。新しいだけあって温度設定が0.5℃単位(さすがにこれはすごい機能なのかどうかわからないが前のは1℃単位だったから)。新しいだけあって(もういいか)。とにかくわからないことだらけのダイキンの新しいルームエアコンなのだ。

取り付け工事にきてくれた若い2人組のお兄さんたちどうもありがとう。エグザイルを爽やかにした感じの好青年たちでした。いやべつに、エグザイルがどうのこうのというわけじゃないけどね。エアコンの設置工事をするということは必然的にエアコンの効いてない暑い室内と屋外で作業をするということになるので、作業はとても大変だったと思う。イヤな顔ひとつせずがんばって作業をしてくれた。ほんとうにありがとう。キリンの冷たいペットボトルの生茶とBOSSの冷たい缶コーヒーを持って帰ってもらう。車の中で飲んでね。

下取りされていった古いエアコンも10年以上の長い間どうもありがとう。いま手塩にかけて育てた娘をお嫁に出す親の心境です。君がいた夏を(冬もだけど)僕は忘れない。こうしていざ新しいエアコンが設置されてみると勝手なもので、これからの夏本番がむしろ楽しみになってきた。どんどんどんどんかつて経験がないほどの猛暑日よ僕の元へやってこーい! なんてね。ま、それはともかく新しいエアコンがまたこれからの10年間がんばって働きつづけてくれることを祈ってやみません。おわり。