されど低糖質な日日

~Ⅱ型糖尿病患者のありふれた日常~

あのころの未来に僕らはいま立っているのかなあ?

■某月某日
僕の第ウン十ウン回目の誕生日。さすがにこの歳にもなると、その日が誕生日だってことを事前にアピールするのも厚かましい気がするし、かといってシレっと忘れたふりを貫きとおすほど神経も図太くないので、家族がいざ夜ごはんを兼ねたささやかな誕生会を催してくれるという段になり、中途半端にニヤケてよけい恥ずかしいというなんだか最悪な醜態を晒すこととなった。

糖質制限の日々ではあるものの、その夜は久しぶりのお寿司、といってもスーパーのタイムサービス値引きのパック寿司でしたが。あとはチキンをメインにしたお肉料理とサラダでお腹いっぱい。食後の誕生日ケーキはシンプルな低糖質ケーキ2種。板橋区小竹向原に本店を構える「クリオロ」のスリム・ティラミス(下の写真:左)とスリム・チーズケーキ(同:右)。「クリオロ」は都内23区のベストモンブランにも選ばれたことがあるという評判のモンブランや、10分間で2000個も売れたという「幻のチーズケーキ」で超有名な洋菓子店ですね。

シェフのサントスさんは、パティシエの世界大会でも優勝した実績を持つ方。そのサントスシェフが、わけあって糖質制限をしている人でも美味しい食べられるようにと開発してくれた低糖質なケーキ。実際スリム・ティラミスもスリム・チーズケーキも低糖質とは思えないほど美味しく口どけ滑らかで、どちらもそれぞれ長方形のケーキ1/3カットが糖質5gだそうです。

僕と糖質制限をしてない家族とでそれを1/4カットずつ食べる。カミさんも子どもたちも口を揃えて美味いと言う。年に一度の誕生日とはいえ、さすがにちょっと糖質オーバー気味かなあ。

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www.ecolecriollo.com

それからお楽しみの誕生日プレゼントだが、ご覧のAmazonの段ボール箱がテーブルの上にドーンと置かれた。

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おっとり中身を開けてみると、なんと中からもうひとつ段ボール箱が出てくる。見るとそれは「明星のローカーボヌードル」ではないか。これ、近ごろうちの近所に何軒かあるスーパーのどこの食品棚からも軒並み姿が消えて買えなくなっていた商品だった。イオンならまだ置いてあるかも?

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さらにこの段ボールを開けると中はこんな具合にローカーボヌードルが1ダース規則正しくびっしり12個詰まっている。いずれもコンソメ味。

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箱から全部を取り出し無造作にテーブルの上に並べるとこんな感じ。やはり何度かぞえても12個で、いずれもコンソメ味だ。

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以前の写真ですが、お湯を注いだカップの中身はこんなんです。ね、あまりうまそうでもないでしょ?

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まあ実際、特別美味しいというわけでもなく、ふつうのカップヌードルと比べるとやはり味はだいぶ劣ると僕は思うのだが、それでもこのカップ1個で糖質が13.5gというのは、糖質制限をしている者にとって非常にありがたい心強い味方なのだ。たまにこういうジャンクな食べ物って無性に食べたくなるときがあるからね。

いまうちの細々とした家計で買えるような本当に欲しい高価なプレゼントはないし、それよりは安価で実用的なこういうプレゼントは重宝する。うれしい。ありがとう! これでまた次の一年間も、がんばれそうだよ。ちなみに、上の子からは古着屋で900円で買ったというジャケットをもらった。 

明星 低糖質麺 ローカーボNoodles コンソメ味 52g×12個

明星 低糖質麺 ローカーボNoodles コンソメ味 52g×12個

 

 

■某月某日
10年以上前まで住んでいたマンションという名のアパートがいつのまにか取り壊され更地になっていた。傍らに新しい建築計画の看板が立っていたから見ると、テレビでよく名前を聞く住宅会社の建売住宅が十数軒まとめて立つ予定らしい。10年一昔とはよく言ったもので、なんだかたまらなく懐かしく厳粛な気持ちになった。

僕の父親が死んで2ヶ月後にそこへは引っ越した。上の子はそれ以前に住んでいたアパートで生まれたが(もちろん生まれたのは病院)、下の子はそのマンションで生まれた(もちろん生まれたのは病院)。カミさんのお母さんが死んで、子どもの面倒を見てくれる人がいよいよいなくなり、僕が主夫になる決意を固め、当時勤めていた会社を辞めたのもそのころ。思い立って禁煙を始めたのもそのマンションに住んでいるときだった。

たまにカミさんとふたり散歩の途中で立ち寄っては、下から僕らがいた2階の部屋を見上げ、「いまはどんな人が住んでいるのかなあ」と話したこともある。子どもたちがまだ可愛い盛りの十年あまり、僕ら家族にとってもっとも濃縮された一時期を過ごした場所がなくなってしまったことには名状しがたい悲しみがある。あれから僕もカミさんも子どもたちも、それぞれ10歳以上歳を重ねた。SMAPの歌の歌詞ではないけれど、あのころの未来に僕らはいま立っているのかなあ?

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