されど低糖質な日日

~Ⅱ型糖尿病患者のありふれた日常~

自業自得で糖尿病患者になった僕もいずれ殺され運命にあるのだろうか?

このところ他人のふんどし的な記事ばかりで恐縮だが、今回もいま話題なっているこのブログを読んでみた。はっきり言って、この手のブログは精神衛生上スルーするに限ると思うんだけどね。

blog.livedoor.jp

その腎機能の低下を招く原因とは一体何なのでしょう?あるお医者さんの話をよく聞くと、
「遺伝的な疾患も確かにあります。しかし、私の見立てでは…8~9割ほどの患者さんの場合「自業自得」の食生活と生活習慣が原因と言わざるを得ません」

さすがに読んでいる最中、読み終った直後ははらわたが煮えくり返る思いで、糖尿病患者である僕としても黙っているわけにはいかないと意気込んでパソコンの前に坐ったはいいのだが、人口透析患者の8~9割が自業自得だといわれれば、冷静に考えてそう言われても仕方ないのかなあとたちまちテンションが下がった。

誤解のないように、件のブログを擁護する気はさらさらないですよ。あくまでも僕自身の身に引き寄せて考えたらということ。ちなみに僕は糖尿病を宣告された時点で(約5年ほど前)そうとう重度の糖尿病患者だった。いま現在は、糖質制限療法のおかげで糖尿病自体だいぶ快復していることもあり(糖尿病は完治しない病気だから)、さいわいまだ人工透析には至っていない。

でもだからといって、重度の糖尿病を放っておいた過去のツケを払わなくていいというわけにはいかず、ひとつはそれは糖尿病性網膜症という目の病気に出ていまも不安定な視力と加療は続いている。もうひとつは腎臓の方。(ブログでははじめて書くが)こっちも実はあまり良好な状態とは言えないため、人工透析を遅らせるための薬を処方され、朝昼晩と一日3回欠かさず飲んでいる身なのだ。

そんなふうで、これはあくまでも僕の場合に限って僕自身だから言うことだが、長谷川豊氏(というか長谷川さんが取材をしたお医者さん)のおっしゃる通り、「自業自得」という言葉には不承不承でも納得せざるを得ないのかなあとは思う。言われても否定できない生活を、実際僕は長いあいだ送ってきたのだから。 

「人によって原因は様々です」とか、それはそうなんだけれど…基本的には今の日本の透析患者の一般的な…というより大多数の流れってこんな感じなんです?

・バカみたいに暴飲暴食を繰り返す
・腹は出る、腰は痛める。周囲に注意されているのに、無視。
・それでも食べ続け、運動もしない。
・周囲は必死に注意。でも無視。
・で、糖尿病になる。
・にも関わらず、運動もしない、食事も先生から言われたことをろくに守らず好き放題。

で、ついに「人工透析患者」さんに。

(註:太字赤色、筆者)

こう他人からあからさまに書かれると、いかにもバカにされているようで癪に障るが、僕の「イマココ」は上記引用の太字赤字部分で間違いない。同じような自堕落な生活態度を続けていても糖尿病になる人とならない人がいるらしく、それはある程度遺伝的な要素もあるのだと最近の研究結果があらわしていると聞く。

確かに僕の母親も糖尿病で弟も糖尿病なので、遺伝的なことはあるかもしれない。そもそも食生活含めた生まれてから親元を離れるくらいまでの環境ということだって当然あるだろう。いえいえ、すべてを遺伝や環境のせいにして自己正当化しようというわけではないですよ。

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が、ともかくいまの僕はまぎれもない糖尿病患者ではある。太字赤字のその下の項目については多少がんばっているし、くり返すがまだ「人工透析患者」ではないが、自分でいうのもなんだけど、先のことはまったくわからないではないか。現にあれほど厳しく継続してきた糖質制限も、はっきり言って緩みがち。

近ごろでは(そのことの是非はべつにして)「ロカボ(ローカーボ)」などという安易な言葉に逃げ、それすらおざなりに済ませている体たらくだ。このままではいずれ人工透析患者になってしまわないとも限らない。もちろん、もう一度気を引き締め、反省すべきところは反省して、糖尿病を宣告されたときの(僕の糖質制限の)原点に戻ってやり直そうという自覚はあるんだけどね。

でももし万一、万が一だよ、どこかでまた気持ちが萎えてしまい、その結果「人工透析患者」になったときは、残念ながら僕には高額な医療費を払える甲斐性はないので、無理だと泣きながらやっぱり無念に死んでいくより他ないのかなあと……。

キリギリスは餓死しなければいけないのです。でなければ、アリさんはやる気を失うのです。やる気を失ったアリさんがキリギリスに変身してしまうのです。それは当然の流れなのです。だって、人間の脳は「出来るだけ怠ける方向に」動くように出来ているからです。

いまの僕は、人工透析を遅らせているだけの段階に過ぎず、そしてそれは加齢によっても進行するらしいから、図らずもそのときがきたなら、高い保険料を払い続けてくれているアリさんのため、キリギリスの僕は自ら死を選ぶことができるだろうか。

それとも、かろうじて病気の進行を遅らせることに成功して、それ以外の要因で無事死んでいく僥倖を手にすることができるだろうか。まあ、むざむざ放置されて殺されたくはないから糖質制限がんばるけどさ。

いずれにせよ、こうしてみると「自業自得」という言葉の、あらためてなんと温もりのない響きであることか。暴飲暴食で糖尿病になってその先に、ということが、はたして死に値するほどの自業だとは短絡的に僕にはちょっとつなげて想像しづらいんだけどね。他人事とは言えない事案だけに、冷静に判断できない部分もある。 

roshi02.hatenablog.com 

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