このエントリーを書こうかどうしようか本当は迷ったのだ。ただでさえ糖質制限だの食品成分表だのトランス脂肪酸だのと、健康関連のネタばかり投下して、僕のことそうとうな健康オタクだと誤解されるのもイヤだなあと思ったから。
それに、ちょっと「いまさら感」もあったしね。だけどいよいよ本格的にネタ切れになってきたので、もうそういう体裁のことをあたまのなかであれこれ考えてもしょうがないと思い直して、今日のエントリーを書くことにした。それは、知る人ぞ知る、知らない人は知らないチアシードについてです。
チアシードとはなにか?
みなさんは、チアシードというのをご存知ですか?
って、まるでナイツの漫才のネタみたいなはじまり方だけど、チアシード(CHIA CEED)は、中南米原産のチアという植物の種で、古来より奇跡の健康食材と言われるほど、栄養価に富んだ穀物らしいのだ。
僕もチアシード専門家ではないのでそれほど詳しくは知らないが、具体的には、たんぱく質、ミネラル(カルシウム、カリウム、鉄など)、ビタミンB、食物繊維、必須アミノ酸(8種類)、オメガ3脂肪酸などを豊富に含んでいるそうだ。
このうち必須アミノ酸は、人間の体内ではつくることができないアミノ酸で、9種類のうちの8種類がチアシードには含まれている。また、食物繊維の豊富さは言うに及ばず、注目すべきはオメガ3脂肪酸で、これは青魚や、えごま油、亜麻仁油などに含まれる良質な脂肪酸の総称のことです(と言っても、なんのことやらですよね)。
ただし、チアシードはカロリーもそれなりに高くって、100g当たり465kcal(うちにあるチアシードの場合)もあり、これは白いごはん茶わん1杯が252kcalとすれば、ごはん茶わん軽く2杯程度のカロリーに相当する。なので、摂取すればするほどいいわけではなく、実際には1日大さじ1杯(12g)を限度とした方がいいのかもしれません。
ちなみに、大さじ1杯で55.8kcal、糖質は0.7g、食物繊維は3.8gになる。これだと糖質制限的にもなにも問題ない糖質量だ。
どんな効果が期待できるのか?
奇跡の食材と言われるだけあって、実にさまざまな、そして驚くべき効果が期待できるのだそうですよ。まさに至れり尽くせりのような。
- コレステロール・中性脂肪・血圧を下げてくれる
- 糖尿病予防になる
- 骨を強くしてくれる
- ダイエット
- 美容・アンチエイジング
などの効果が見込めると言われているそうですが、医学的なことは僕には正直よくわからない。けれど、先にあげた必須アミノ酸やオメガ3脂肪酸などの働きが、いわゆる生活習慣病の予防になり、豊富な食物繊維はデトックス効果を、ほかにも抗酸化作用をもつ成分も含まれことから、細胞の老化を遅らせるアンチエイジング効果も期待できるらしいのだ。いいことづくめです。
(▲)実物のチアシード。見た目はゴマ粒みたいだが。(▼)比較用に、煎りゴマの白を。うちには黒がなかった。
どんなふううに食べるの?
チアシード自体は、はっきりいって無味無臭で、おいしくもまずくもない。そしてそのまま食べてもあまり意味がない。というかむしろ危険かもしれない。それは、水を含むとなんと10倍に膨らんでしまう性質があるからだ。
なので、具体的な摂取方法としては、いま流行のスムージーや、ヨーグルト、サラダなどの一定量水分があるものに混ぜる。もしくは、牛乳や常温の水、僕はいいかどうかわからないまま温(ぬる)くなったコーヒーに混ぜてふだん目をつぶって飲んでいます。
水に入れたばかりのところ(▼)
横から見てみた(▼)
水に入れてすぐ、ゆっくりかき混ぜる。その後も定期的にゆるやかにかき混ぜる。そうしないと大きな塊になってしまう場合もある。
30分後はこんな具合で、そうとうグロテスク(▼)
そんな理由で、僕はあまりグロテスクさが目立たないように、こうして温(ぬる)いブラックコーヒーに混ぜて飲むことにしたのだ(▼)
およそ30分くらいたったころを見計らってひといきに飲んでしまう。おいしいとかおいしくないとか考えないようにして、健康のためだと思って。青汁飲む人の心境と同じかもしれない。僕は、健康のためというより、ずばり糖尿病のコントロールのためにできることをしたいから我慢して飲むのだ。
飲むと口のなかでぷにゅぷにゅする。といってもタピオカほどの大粒感はなく、僕は葛湯みたいな食感かなあと思っているが、うちのカミさんは、「塩分のないすじこ」のような食感だと言いますね。カミさんはダイエットとアンチエイジングが目的。
気になる方はぜひ、一度お試しください。おそらくお近くのスーパーでもいまはふつうに手に入ると思います。おとといのエントリーで紹介したKALDIでも購入できて、つちの写真のチアシードはKALDIで以前まとめて購入したもの。1000円しないものからもう少し高価なものまで、メーカーもいろいろあります。
なお、言うまでもないことですが、あくまでも個人の責任において購入してお試しくださいね。効果等にも、当然個人差があるものとご了承ください。少し調べれば、ここよりそうとう詳しい成分や効能を書いた記事がたくさんヒットします。せめて入門編代わりにでもなればと思い、僕の体験談をまじえてエントリーにしてみました。