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されど低糖質な日日

~Ⅱ型糖尿病患者のありふれた日常~

人工甘味料のキシリトールは犬にとってチョコの100倍も危険

 ウォールストリート・ジャーナル日本版の記事によれば、犬にはチョコよりもキシリトールの方が100倍も危険なのだそうだ。

犬にはチョコより危険なキシリトール - WSJ

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愛犬が昏睡状態に陥る

記事によると、米ノースカロライナ州に住むトニア・コックスさんが飼っている愛犬のラブラドゥールが、家のカウンターの上に置いてあったコックスさんの息子のガムを誤って食べてしまい、犬はしばらくし嘔吐し、やがて昏睡状態に陥ったという。

動物病院では肝不全と診断され、その原因はガムに含まれるキシリトールだった。キシリトールの摂取によりインスリンが過剰に分泌され、たちまち低血糖症状を起こしたそうだ。犬の飼い主のなかには、キシリトールが犬にとって非常に危険なものであることを知らない人が依然多い、と記事は警告を発している。

 

人間にとってのキシリトール

われわれ糖尿人にとってキシリトールは、人工甘味料のなかでも比較的安全性が高く、血糖値を上げにくい甘味料としてとても重宝なものだ。でもそれは本当だろうか? そこでいい機会なので、今日は少しこの甘味料について勉強をしてみたいと思う。

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京都高雄病院の江部康二先生の著書によれば、そもそも、甘味料のなかには、天然甘味料と人工甘味料とがあるという。天然甘味料は文字どおり天然の植物などから精製したもので、ショ糖(砂糖)やはちみつや果糖などが代表。これらは人間の体に摂取することにより、血糖値を上昇させる。

一方、人工甘味料のなかには、合成甘味料と糖アルコールとがあり、合成甘味料は、サッカリンやアスパルテーム(味の素のパルシート)やスクラロースなどで、体内に摂取しても血糖値を上昇させない。糖尿病患者にも使えるが、多量に摂取すると下痢の症状などを起こし、一日あたりの許容量が定められている。

 

糖尿病にもっとも適した甘味料はエリスリトールだ

糖アルコールは、合成甘味料よりも安全性が高い。というのも、もともとは天然素材から人工的に合成したもので、さきほど問題のキシリトールやマルチトール、エリスリトールなどがある。キシリトールはガムやサプリメントや歯磨き粉などに含まれ、虫歯予防に最適だとされる。そればかりか近ごろでは、血糖値を上げない糖尿病に適した甘味料だとも言われている。

でも、実際にはキシリトールやマルチトールは、その一部は排出されずに体内に残り、砂糖の半分くらいの血糖値を上げるのだそうだ。つまり、キシリトールは血糖値を上げない、というのはまったくのデタラメではないが、かといって正しいわけでもない。注意が必要。

したがって、摂取後も体内に残らず、血糖値も上昇させないエリスリトールだけが、いまのところ糖尿病に最適の甘味料だと江部先生は述べている。

甘味料として砂糖の代わりにエリスリトールが使われた商品ならば問題ない。あるいは具体的な甘味料としてラカントSなどは、安全で血糖値を上げない、われわれ糖尿病患者にとっても、糖質制限にとってもなくてはならないものだと言える。 

ラカントS 顆粒 800g

ラカントS 顆粒 800g

 

われわれが、ひとつの商品を手にとって、炭水化物(糖質)が100g当たり(もしくは1包装当たり)何g含まれているかを成分表で確かめるとき、このエリスリトールが使われているかどうか、使われているとして、その甘味成分が糖質全体に占める割合いがどのくらいなのか、本当はもっと細かく注意を払う必要があるのかもしれないですね。