されど低糖質な日日

~Ⅱ型糖尿病患者のありふれた日常~

「ゆるい糖質制限」から「厳しい糖質制限」まで

ひとくちに糖質制限と言っても、ダイエット目的の「ゆるい糖質制限」から、僕のように糖尿病やその合併症をコントロールするためのかなり徹底した、「厳しい糖質制限」まで幅広くある。個人の目的によって、どのくらいのレベルにするかは自由に選べばよいと思う。 

 

ダイエット目的の糖質制限ではない

ダイエットが目的の糖質制限については、残念ながらそのダイエット法を実際試したことがないので、情報を必要としている方のお役には立てそうにない。というか、無責任なことは書けない。冗談のように言うと、僕自身はそもそも糖尿病になってダイエットする手間が省けたくらい激痩せした。

けれど、糖質制限をはじめてからは、その体重のコントロールもきっちり誤差の範囲内で安定している。この 4 年間は(つまり糖尿病を宣告されてからは)、通常 2 ヶ月に一回は通院して、先生の前で体重も測っているので間違いない。これといって特別な運動をしているわけでもない。

僕は三食ごはんを食べない

僕の場合基本、一日三食、主食であるごはんは食べない、いわゆる「厳しい糖質制限」を 4 年間ほぼ徹底して実践してきた。朝食はほかの家族はパンを食べたりするが、それも僕はいっさい食べない。このブログではこれからもたびたび触れると思うけれど、パンに関しては糖質制限でも食べられるパンというのが実はあって、正確にはパンはほかの家族とは別のパンをひとり食べることもある。

あとは肉や魚などのおかずと、みそ汁、飲み物はお茶やコーヒー。ただ、やはりおかずの量はふつうより少し多めですね。サラダもたっぷりとる。どうしても満足感というか満腹感に欠けると、つい間食に手を出してしまうので、そうするともともこもなくなってしまうのだ。

つまり、間食も糖質制限で食べられる間食以外は口にしない。まあこのあたりは、ダイエットしたいと思っている人でも同じかもしれない。病気が発覚する以前の食生活と比べるとまるで天と地ほどの開きがある。振り返って考えるにかつては、そりゃあ病気にもなるよな、というくらい無軌道な食生活だったもの。

 

ごはんを食べない生活の大変さ

主食のごはん(パン)を食べない食生活がどんなに大変かは、これは実際に経験した人でないとわからないだろう。いやいや、そんなの全然平気だよ、おかずでお腹いっぱいになるのならまったく問題ない、と思うのはたぶん大きな勘違いだ。

どうせ夜は晩酌程度の食事だから、つまみになるおかずがあればそれで十分だという人も、もともと少食だからという女性の方も、それが一週間や二週間、せいぜい 1 ヶ月 2 ヶ月なら笑っていられるかもしれないが、一年はさすがに長いよ。いろいろな意味で、いつまでも余裕のあることは言ってられなくななる。

だけどそんな「厳しい糖質制限」を、気づいたら僕は 4 年間も続けてこられた。くり返し書くが、それも糖尿病という怖ろしい病気を、なんとかコントロールするというたったひとつの目的があってのことだ。

ただ、あまり厳しい厳しいと書くと、まるで僕が修行僧のような暮らしをしているかのようだが、現実にはそんなことはなくて、糖質制限でも食べられるパンを自分で焼くようになり、おかずも飽きないように雑誌やネットのレシピを参考に工夫し、糖質制限でも食べられるケーキなどをこれも自分で焼くようになった。

 

精神的には豊かになった

失うものも多かったけれど、精神的にはむしろ豊かになったかもしれないですね。そうこうしているあいだに、ありがたいことに近ごろではコンビニやふつうのスーパーやネット通販で、糖質制限でも食べられるさまざまな食材やデザートがより手軽に買えるようになってきたのだ。

それもこれも、「糖質制限ダイエット」がブームになってくれたおかげかもしれないし、従来の糖尿病の絶対的な治療法であった「カロリー制限」から、「糖質制限」というあらたな治療法を唱えるお医者さんが増えたおかげだろうし、なにより、僕のように糖尿病で苦しんでいる患者の声が、そういう先生方や食品業界の人たちに届いた結果なのだと思うのです。