されど低糖質な日日

~Ⅱ型糖尿病患者のありふれた日常~

夏の夜の金縛り体験

もうウン十年も昔の話だ。東京の東の端っこにある小岩という町で、家賃3万ちょっとの古い風呂なしアパートに住んでいたことがあります。はじめは東京の私立大学に通っていた弟とふたり暮らしでしたが、そのうち弟が中学校の先生になるため田舎へ帰って行き、…

夏のお手軽ピクルスと糖質制限

食欲があってもなくても、夏はピクルスがおいしい季節ですよね。さまざまな野菜が、ともすると無気力になりがちな食卓を色鮮やかに演出してくれます。ピクルスというと、まっさきにハンバーガーに挟まれた、あの年季の入ったしなしなのキュウリを思い浮かべ…

スイカはどこまで食べるか問題と糖質制限

ゆうべはスイカを食べながら都知事選の開票速報を見ました(『真田丸』は録画して後日)。大方の予想をはるかに上回る得票差をつけて小池百合子さんが圧勝し、日本の新しい首都東京の顔として初の女性都知事が誕生することとなりました。小池さんの今後の都…

いつもひとりぼっちだった

そういうことをいうんだったら、僕だって学生時代はずっとひとりぼっちだったんだよね。一日中誰とも話さないとか、お弁当もひとりで食べるとか、放課後いっしょに遊ぶ人がいないとか、部活入ってないとか、グループ学習や修学旅行の班分けなんかでいつも最…

「映画のネタバレはどこまで許されるのか?」問題について考える~『ぼくのエリ 200歳の少女』を具体例として

今回のエントリーは「映画のネタバレはどこまで許されるか」問題です。抽象論ではなく具体例として『ぼくのエリ 200歳の少女』というスウェーデン映画を取り上げながら、ネタバレに該当しそうなシークエンスを何ヵ所か振り返ってみようと思います。なおはじ…

ただの日記にタイトルなんて必要なのかなあ?

昨日は出勤前に近所の小学校へ寄り、参院選の投票を済ませる。小学校の正門横の掲示板に貼り出された大勢の立候補者のポスターを見るにつけ、つくづく思ったのは「ホント投票したい人がいないよなあ」ということ。ため息が出るレベルだった。どの政党もいま…

がんもどきと水平のおばあちゃん

お休みの日のお昼ごはんに突然がんもどきが食べたくなった。がんもどきは、煮物に使ってもおでんの具にしてももちろんおいしいが、僕はだんぜんフライパンで軽く焼いて、大根おろしとかつお節と葱を添え、上からま~るくわざびしょうゆをかけて食べるやり方…

映画『64-ロクヨン』前・後編を一気見した感想

7月1日。カミさんと『64-ロクヨン』を見に行く。もともと前後編を通しで見ようと話していたのだが、前編の方はさすがに公開から日が経っているせいで、条件面でずいぶん制約される。そのなかでいちばん時間的に無駄のない予定を立てた。時間だけではなく料金…

渦巻きについて考える

そろそろあのイヤな蚊が旺盛に活動をはじめるシーズンに入ったようです。暑いとはいえまだエアコンを入れるにはためらいがあり、夜間もサッシをあけたまま、念のためはやくも蚊取り線香を焚いています。うちでは昔ながらの渦巻き型の蚊取り線香を常備してい…

あなたには長いあいだ継続して読んでいるブログがいくつありますか?

ふだん僕が読んでいるブログの数はそれほど多くありません。まして何年間も継続して読んでいるブログとなると、ほんのごくわずかです。そもそも同じ人が書くブログが、何年間も同じスタイルで続いていることさえ珍しいのですから。そしてもちろん、継続的に…

座高測定と社内健康診断のプライバシー問題に共通するいや~な感じ

なんと、本年度から小中高の身体測定から座高測定が廃止になったと聞き及び、記憶のずっと奥底を濁った水がチロチロと流れ続けているような、そんな苦々しい思い出がじわりとよみがえってきました。さすがに大人になって座高を測定する機会はついぞなくなっ…

あなたがスルーしたあなたへの悪口はどこへ行ったの?(スルースキルの浅くて狭くて軽い考察)

自分の言動や態度を誰かに面と向かって批判されたり、陰でこっそり悪口を言われているのをまた別の誰かから知らされたり、たまたま立ち聞きでもすれば、やっぱり落ち込みますよね。そんなとき、あなたならどうしますか? もしあなたが信頼できる人にそのこと…

『ゼロ・グラビティ』感想(劇場公開時の感想です)

すっかり恒例となりましたが(?)、今夜の「金曜ロードショー」地上波初登場の映画を、僕が劇場公開時に見たときの感想です。以前のブログ記事に一部加筆修正しての再掲です。それにしてももう2年半前になるんですねー。僕も老けるはずだ。なお、ほとんど詳…

人は弱いから「ロカボ」という考え方にすがるのか、弱いがゆえに積極的な方向転換で「ロカボ」を取り入れるのか?

「なぜ僕が糖質制限をはじめるようになったのか?」その原点に立ち返る 4年半ほど前に糖尿病が発覚し、ほぼ同時に糖質制限による治療を開始しました。当初から厳しい糖質制限、江部康二先生(日本における糖質制限食事療法の第一人者)いうところの白米・パ…

宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』を読んだ感想

今夜と来週の2週にわたり、宮部みゆきさん原作の『ソロモンの偽証』(前・後編)が金曜ロードショーで地上波初登場するらしいですね。残念ながら僕は映画版を見ていませんが、それは原作を読んだ直後の感動や興奮があまりにも大きすぎて、映画化には食指が動…

梅雨入りを前にして、暑い夏はこの北欧ミステリーを代表する3シリーズを読んで乗り切ろう!

沖縄地方はもう梅雨入りなのだとか。東京もこのところ毎日初夏の陽気で、衣替えを前にして僕は早くも半袖姿で暑さをしのいでいます。ただ本番のあのうだるような暑い暑い酷暑の日々がやってくるのはこれから、いまから既に十分気が重いですね。というわけで…

はてなブログproへの道のり

今回は完全に内輪ネタです。世間の人々がまだまだGWで浮かれている5月6日の夕暮れどき。このブログをはじめて半年以上経ったことから、そろそろ有料のはてなブログproに申し込んでみてもいいかなあとふと思い立ったのだった。というか暇だったので。 メリッ…

映画『陽だまりの彼女』感想(劇場公開時の感想です)

今夜の金曜ロードショーは『陽だまりの彼女』が地上波初登場だそうですね。僕はこれ劇場公開時の2013年11月4日に見ました。そのときはこことは別のブログに、もちろん別のHNで映画の感想を書いたのですが、いまはもうそのブログもありません。ただ、ブログの…

挨拶しない人っていったいなんなの?

GWはどんなふうにお過ごしですか? 僕はGWともカレンダーともまったく関係なく、粛々といつもの職場のシフトどおりに働いています。あ。ちなみに理由あって当ブログのアイコンとなにより僕の名前をひっそりと変更しました。突然なことでしばらくはなじまない…

強く望まなければ出番はこない(熊本地震はまだ終わらない)

熊本地震からあっという間に一週間が経った。この「あっという間に」といういいかたも、あくまで直接の被災者じゃない僕の実感であって、熊本・大分でいまなお過酷な避難生活を強いられている人たちは、「まだたった一週間だよ」とあるいは嘆息したり憤慨し…

今年の花も見納めかもね

花曇りの休日、目黒川でお花見散歩 春の嵐で手遅れにならないうちにと思い、休日を利用して先日、目黒川(桜まつり)のお花見に行ってきた。予定では池尻大橋から目黒不動あたりまで川沿いをぶらぶら散歩するつもりでいたが、平日の昼間だというのにあまりの…

自分を実際以上に大きく見せたり飾り立てたりしてませんか?

僕のようなおじさんが、よそのおじさんのことをなんと呼ぶか問題について考えてみた 僕のようなおじさんが、よそのおじさんをつかまえて「あのおじさん」などと呼んだり、同年輩の人たちのことを十把一絡げにして「おじさんたち」ということに対して、僕には…

思い出のオムライス

「かきまぜ」というのは、四国徳島の郷土料理でまぜずしのことだ。このかきまぜが、庄野潤三の小説には必ずといっていいほど登場する。庄野のお父さんお母さんが徳島の出身で、潤三と結婚した奥さんはお義母さんから作り方を教わり、以来、父母の命日やお盆…

こころのよるべ~西郷隆盛とリア王とキャプテン谷口くんの話

西郷隆盛のウソのようなホントのような逸話 僕が歴史上の人物でもっとも敬愛する西郷隆盛の逸話です。ある日、朝早くごはんを済ませて西郷(隆盛)が出かけたあと、弟の従道が起きてきて朝ごはんを食べようとすると、みそ汁がだし汁だけで味噌が入っていなか…

日本の主要コーヒーチェーン20のなかで僕の好きなチェーン店ベスト5

糖質制限をしていると外出先での飲み物といえば僕の場合水やお茶を別にしてほぼコーヒー一択。なので疲れてちょっと一休みしたいときには迷わずコーヒーチェーン店に入るわけだがもともとコーヒー大好きなのでそれでもいっこう困らない。その日の気分によっ…

好きな文章を書く人と面白いとかつまらないという話

好きな文章を書く人 作家の書いた小説やエッセイ、インターネット上のブログなどを読んでいて、ときどきふと思うのは、別に内容が面白いから読んでるんじゃないんだよなあということです。極論をいってしまうと、内容なんかどうでもいい。むろん、小説ならば…

新作が出たら絶対見たい3人の映画監督について僕が知っている二、三の事柄

「おすすめの映画監督」について僕も走り書き程度に何か書いてみますね。というか「新作がでたら絶対見たい3人の映画監督」についてです。まず一人目はフランソワ・トリュフォーです。シネフィルのみなさんならご存知のように、ジャン=リュック・ゴダールさ…

糖質制限は危ないのか(桐山秀樹さんの急死)?!

『週間文春』に掲載された吉村祐美さんの証言 今週発売の『週間文春』(3月3日号)はもうご覧になっただろうか。ベッキーさんの不倫騒動や清原さんの薬物疑惑(疑惑ではなくなったが)、甘利元経済再生大臣の政治と金の問題にはそれほど関心があるとは言えな…

糖質制限によるライス残しは本当にもったいないのか?

本は最後まで読むか途中でやめるか? 本を最後まで読むタイプか面白くなければ途中でやめるタイプかといえば僕は断然最後まで読むタイプだ。むろん面白い面白くないというのはあくまで個人的な感想にすぎない。どんなに面白くなくても絶対やめないという保証…

最強のレジスタントスターチは冷めた炒飯である

餃子の取り分 僕がまだ糖尿病になって糖質制限と出会う前の話だ。あるいは既に糖尿病であったにもかかわらず、それを自覚していなかったころの、または薄々感づいていたくせにそのことから避けてとおっていたころをただ懐かしむだけのバカ話だと思って読んで…

近ごろの医者はなぜ聴診器を使わないのか触診をしないのか?

「痛かったら手を上げてください」という歯医者さん 歯医者さんへ行っていつも思うのは、さあいよいよ治療がはじまるぞというときに、「痛かったら手を上げてください」とドラマやコントみたいなことを先生はほんとうにいうのだということだ。だいいち、そう…

東京に上京したのだ

やらないでする後悔よりやってする後悔のほうが…… やらないでする後悔よりやってする後悔のほうがマシ、とはよくいいますね。でもこれほんとうにそうかなあ、とちょっと疑問に思うこともあって、ふつうに考えれば、「やっぱりやめときゃよかったなあ」という…

2月になると思い出す話

ハヤシライスとカツ丼の話 僕の父親と母親が(自分たちがいうには)運命的な出会いをし、交際をはじめたころの話だ。戦後とはいえ、まだいまのようにお金さえ出せばなんでも買えるほど物資が豊かではないころ。それでも父親の実家は商売をやっていた関係で、…

『フラニーとズーイ』に学ぶ糖質制限を継続する極意

人間が一人前になるために必要などれか3つのこと たしか高校生のころだったと思う。社会学者の加藤諦三さんの本をむさぼるように読んだ一時期があった。そのなかで、誰かエライ人の言葉だと紹介されていた気がするが(てきとー)、「人間が一人前になるには…

エリンギの気持ち

納豆は好きだが、しいたけは苦手 「関西以西の人は、納豆が食べられないんでしょ?」以前は誰かと食べものの話をしていて、僕の生まれが九州だと知ると、ほんとうにこれはよくされた質問だが、そんなことはないよ。僕は納豆大好きでほとんど毎日食べている。…

糖尿病網膜症から本が読める目を守りたい

カフェアメリカ―ノというのがあやしい 池袋のいまの三省堂がある場所にかつてまだリブロがあったころの話だから、そんな遠い昔のことというわけではない。リブロは(三省堂も)建物の構造上フロアが何ヵ所か分散されていた。その連絡通路の一画にあったオー…

『糖質制限の真実』を読んで

栄養学の10年前の常識が今の非常識である こういう本を読んで僕が真っ先に思い浮かべることは、本の内容云々はともかく、栄養学に限らずどんな世界・学問にでも間違った常識が世間一般にあまねく伝播し、それをまた金科玉条のごとく崇める専門家によって実に…

日常と非日常のあいまいな境界線

今年はじめての積雪があった 今朝、東京都心でも今年はじめての積雪があった。最大6センチに達したという。うちあたりは都心から若干離れているので、もう少し雪は深く、歩くとズポッと靴が埋まるくらい積もっていた。そして例によって首都圏の鉄道各線は、…

カズオ・イシグロ『日の名残り』~人生の黄昏について考える

映画を見るため渋谷へ出たついでに、東急ハンズでかねてから欲しかったパン切りナイフを買う。文字どおりナイフを懐に忍ばせながら映画を見て、そのあとコーヒーショップに立ち寄り、映画を見たあと特有の少し昂った気持ちのほとぼりを冷ます。そこのコーヒ…

コミュニケーションの難しさについて

インターネットをのぞいていると、ときどき自分が思いもよらなかった他人の意見や感情に出会って驚かされることがある。たとえば、飲食店で食べたり飲んだりして店を出るとき、「ごちそうさま」ということに抵抗がある、という人の意見がある。「ふ~ん、世…

はじめてカレーライスを食べた日本人

お正月もおわり、また日常生活が戻ってきた。「おせちもいいけどカレーもね」というのはもはや死語ならぬ死コピーだろうけれど、今回は糖質制限の敵といってもいいと思うカレーライスの話を。 もう大昔の話になるが、大学受験に失敗して、一年間だけ予備校に…

コーヒーとタバコについての話

コーヒーについていろいろ書きたくなることがある。お酒をのまない僕は、コーヒーにはちょっとうるさい。ということはなくて、ほんとうはただのコーヒー好き。といっても、銘柄にとくべつこだわりがあるわけでもない。ふだん家でのむのはブレンドだし、外で…

メトグルコを止めることができました

最近はなかなか思うようにブログの更新もできず、フラストレーションを溜めこんでいるかもしれない。そしてブログ以外のことでもやはりストレスを溜めることが多々あり、そのせいかどうか、日日の糖質制限も少し緩みがちですね。 糖尿病と診断されて以来、こ…

糖尿病の母親に僕ができるアドバイスはあるだろうか?

田舎に一人で住む母親から電話があった。月曜日からしばらく入院することになったから、という。聞くと、僕と同じやはり糖尿病を抱える母親は、いま現在血糖値が400もあり、主治医の先生からこのまま放っておくと命の保障ができないよ、とたしなめられたそう…

2年縛りの契約月以外の解約で発生する違約金はやはり釈然としない

ドコモ光スマホ割りってどうなんだろう? 先日、下の子のスマホの修理にドコモショップへ行ったら、ついでにドコモ光スマホ割りというのを勧められた。あまり熱心に勧めるので、うちのプランの場合の料金シミュレーションをやってもらったところ、月々わずか…

糖質制限的男子弁当

糖質制限のベーコンエッグバーガー あははは、男子って歳ではまったくないですけどね、ともかく糖質制限ランチなのだ。毎日の夕飯の献立もそうだけど、ランチ、つまりお弁当にはない頭をよけい悩ませている。そこでいちばん簡単なのが、大豆粉のパンでつくる…

白内障手術の後遺症

糖尿病性網膜症で失明の危機! もう何度も書いているが、4年前のいまごろ僕は、糖尿病とともに合併症である糖尿病性網膜症であることがわかり、同時に失明の危機をも告げられた。ただちに大学病院の眼科医にかかり、網膜光凝固術というレーザー手術を、両目…

糖質制限丸パンを焼きながら糖尿病という名前について考えてみた

ずいぶんと更新間隔が空いてしまった。空いたけどべつに飽いたわけではありませんので。なんていうどうでもいい話はともかく、きょうは少し「糖尿病」という名前について、僕の思うところを書きたいと思います。 森永の低糖質プリンを買って食べてみた ま、…

チアシード~奇跡の健康食材

このエントリーを書こうかどうしようか本当は迷ったのだ。ただでさえ糖質制限だの食品成分表だのトランス脂肪酸だのと、健康関連のネタばかり投下して、僕のことそうとうな健康オタクだと誤解されるのもイヤだなあと思ったから。それに、ちょっと「いまさら…

白いドトールとケア(介護)ローソン

なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか? 上阪徹さんの『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』という本を読んだ。1杯100円のコンビニコーヒーの登場でも、結果的には、コンビニ内で売れていた飲料が影響を受けただけで、ドトールにはまったく影…