されど低糖質な日日

~Ⅱ型糖尿病患者のありふれた日常~

読書

『君の膵臓をたべたい』(住野よる)を読んだネタバレ感想~ファンシーでメロウなスイーツビュッフェのような中二病男子の妄想炸裂小説

住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』(kindle版)を読んだ。最初に言い訳みたいな話を書きます。実はこれスマホのkindleアプリから1-Clickで買ったらしいのだ。らしいというのは僕にはそもそもこの本を買うつもりも買った記憶もまるでなかったから。なのに…

『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻)を読んだ感想~キミは大丈夫だよ、十分大人だもん

燃え殻さんの『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読む。秋の夜長でなくてもあっという間に読める。面白かった。主人公は専門学校を出てエクレア工場のアルバイトからテレビ業界の裏方へと転身した43歳のボクだ。ある日地下鉄の車内で昔つきあっていた…

『死ぬほど読書』(丹羽宇一郎)を読んだ感想~いい本だとおすすめできない理由があるので人にはおすすめしませんが

『死ぬほど読書』を読む。著者は丹羽宇一郎さん。伊藤忠商事の社長・会長など歴任されたあと中華人民共和国駐箚(ちゅうさつ)特命全権大使を務めた方。現在は早稲田大学特命教授。その丹羽さんによる「死ぬほど」の読書論。かと思って読むといささか肩透か…

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸)を読んだネタバレ感想~はじめてのkindle本がこれで大正解だった

恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読んだ。タイトルにあるとおり僕にとって初めて読むkindle本。正確にいえばスマホのkindleアプリでは青空文庫の冒頭部分だけとか恣意的に抜き取った部分をパラパラ飛ばし読みでとかいうことは過去にもあった。が全編とおして読…

佐伯一麦さんの『渡良瀬』を読んだ感想~昭和のおわりから平成のはじめ「自粛の季節」の私小説

~佐伯一麦さんの『渡良瀬』を読んだ。東京で電気工をしていた主人公の南條拓。長女の緘黙症(特定の場面や条件で話せなくなる症状)と長男の川崎病そして自身のアスベスト禍による後遺症に悩まされつづけ妻の幸子はかつて拓が文芸誌の新人賞をとったことも…

『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』ネタバレ感想

『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』を読んだ。同シリーズは第1部『ドラゴン・タトゥーの女』第2部『火と戯れる女』そして第3部『眠れる女と狂卓の騎士』と順調に3部作が刊行されてきたがその時点で物語はまだ完結したとは言い難かった。ところが著者のスティ…

夏がくるとまた読み返したくなるとっておきのおすすめ本5選

7月になりまもなく梅雨があけるといよいよ本格的な夏がやってくる。暑い夏に適度に冷房の効いた部屋のソファに寝転がってアイスコーヒーなんかかたわらにして本を読む。そのままついついうたた寝してしまうこともあれば興がのって最後まで本を読み切ってしま…

僕が考える読書感想文の書き方~あらすじと自分語りについて

このようなブログを読んだ。 www.kinakoneko.com 読書感想文の書き方についての内容だった。ここに登場する先生のアドバイスはわかりやすく、なるほどそういうふうに書けば多くの人の共感を得られるのか、と感心した。ご本人は苦手であると謙遜するが、猫野…

『劇場』(又吉直樹)を読んで結末ネタバレありの感想書きました/でもこれ恋愛小説ちゃうねんで

又吉直樹さんの『劇場』を読んだ。発表当初から「恋愛小説」という触れ込みだったが、苦しくて苦しくて僕はどうしてもこれを恋愛小説としては読めず、いっそ途中で自分をその呪縛から解放してやると、あとは案外楽に読めるようになった。そうして最後の一行…

『火花』(又吉直樹)を読んだ感想(あらすじはないけど結末のネタバレあります)

『火花』を読んだ。芥川賞を受賞した、芸人・又吉直樹さんのデビュー作だ。話題になったのがもう2年も前だというのに、いまだ余韻がくすぶっていた。このたび文庫化され、さらに第2作『劇場』が発売されたことにより、燃えさしの火に再び大量の燃料が投下さ…

村上春樹さんの『騎士団長殺し』を読んだ感想というほどではあらないないけれどそういうの(第2部 遷ろうメタファー編まで読んで)追記:『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』まで読んだ

これは僕が村上春樹さんの『騎士団長殺し』を読んで感じたことをただ好き勝手に書いただけのきわめて偏狭なものなので、あらすじなどを知りたい諸君はぜひ別のサイトを検索してみたまえ。なお決してネタバレを意図したものではあらないが、そういうふうに思…

村上春樹さんの『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編)を読んだ感想というほどでもないけどそういうの

はじめに:ネタバレというほどのネタバレはありませんし、まだ第1部の話なので第2部になって話がどう展開するのかもちろん僕自身も何も知らずに書いていることですから。 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日…

宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』を読んだ感想

今夜と来週の2週にわたり、宮部みゆきさん原作の『ソロモンの偽証』(前・後編)が金曜ロードショーで地上波初登場するらしいですね。残念ながら僕は映画版を見ていませんが、それは原作を読んだ直後の感動や興奮があまりにも大きすぎて、映画化には食指が動…

梅雨入りを前にして、暑い夏はこの北欧ミステリーを代表する3シリーズを読んで乗り切ろう!

沖縄地方はもう梅雨入りなのだとか。東京もこのところ毎日初夏の陽気で、衣替えを前にして僕は早くも半袖姿で暑さをしのいでいます。ただ本番のあのうだるような暑い暑い酷暑の日々がやってくるのはこれから、いまから既に十分気が重いですね。というわけで…

白いドトールとケア(介護)ローソン

なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか? 上阪徹さんの『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』という本を読んだ。1杯100円のコンビニコーヒーの登場でも、結果的には、コンビニ内で売れていた飲料が影響を受けただけで、ドトールにはまったく影…

「食品表示の罠」を検証する

山中裕美さんの『食品表示の罠』を読んだ感想 山中裕美さんの『食品表示の罠』という本を読んだ。スーパーやコンビニで売られている食品に記載されている成分表をつぶさに見ていくと、その裏側に隠された本当の意味や問題点があることがわかってくるよ、とい…

ノバク・ジョコビッチの「生まれ変わる食事」を読んだ

大切なことはたったひとつだけ この本のなかに書かれていることは読み物としてとっても面白いのは言うまでもないが、僕にとって大切なことはたったひとつだけだった。逆に言うと、そのたったひとつのことが再認識できただけで十分だった。もったいぶらずに言…